京野菜と京料理|堀川ごぼう
京野菜とは京都府が認定した野菜品目です。
1987年の開始以来、現在で41品目の野菜が認定されています。
<ルーツ>
もともと、ごぼうはユーラシア大陸北部が原産です。
10世紀以前に中国から薬用で伝来しました。食用なのは日本だけです。
堀川ごぼうとしてのルーツは江戸初期。
秀吉が京に建てた聚楽第が、彼の没後取り壊され、
ゴミだらけのお堀に捨てられたごぼうが成長し、いつしか巨大になりました。
それを見た近所の農民が育て始め「堀川ごぼう」が誕生しました。
外堀が堀川通に面していた為、その名前が付きました。
手間をかけ植え直し、時間をかけて肥育します。
そしてようやく1本が約60cm長さ・中は直径約0.5cmの空洞を持つあの不思議な形に育ちます。
普通のごぼうより食物繊維・ビタミンB1などを多く含んでいます。
ビタミンCは約3倍、カリウムも約2倍です。
余分なコレステロールは吸着してくれ、急激な血糖の上昇を抑え、
腸内環境を改善して免疫力をアップします。
<お味は?>
香り高く繊維は柔らか。
中まで味がしみやすく、食べる箇所で味の違いも楽しめます。
太い胴の所は肉質が緻密で柔らかく、肉詰めなどの煮物に最適です。
先端の細い所は軽く炒めきんぴらなど。良い香りと食感が味わえます。
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