京野菜と京料理|京せり
京野菜とは京都府が認定した野菜品目です。
1987年の開始以来、現在で41品目の野菜が認定されています。
<ルーツ>
平安京よりも前から、水田で栽培されていた記録が残っているほど、
歴史の古い京野菜です。
春の七草の第一番手とされ、昔から薬草として重宝されてきたそうです。
桃山時代に入り、今の二条城の南側辺りで栽培されたのが、
段々と七条を中心にして南へ広がっていったとされています。
茎は少し赤みがあり、葉は柔らかく個性的で上品な香りを持ちます。
新苗が沢山でてくる様子が、こぞって競(せ)り合う様に見えるところから
「せり」の名がついたそうです。
<お味は?>
少しアクがあって、しゃっきりした独特の歯応え。
冬にはお鍋の具材の他に、お吸い物やおひたし、和え物などで活躍します。
ビタミンとミネラルを豊富に含みます。
その香りを発散させる精油と体を温めてくれる作用をもち、
食欲を増進させるといわれ、冬の体に優しい緑黄色野菜です。
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