京野菜と京料理|丹波栗
京野菜とは京都府が認定した野菜品目です。
1987年の開始以来、現在で41品目の野菜が認定されています。
<ルーツ>
平安時代の古代史研究に重要な文献『延喜式』で、
丹波の栗は宮廷に献上品として送られたと記されるように、
昔から高級品だったようです。
江戸時代には丹波栗として全国に知られ、
多くの史料にその名が見られるとか。
発祥地は色々言われますが、京都府船井郡内が有力説とされています。
優れた色つやの和栗の王様「丹波栗」の旬は9月~10月。
丹波栗の美味しさの秘訣…それは肥料にあるといわれます。
お天気でその善し悪しが変化する有機肥料をうまく使って育てます。
有機肥料を施す時期とその量に生産者がこだわって立派な丹波栗が出来るのです。
1906年には京都府で当時の農事試験場が公的機関で初めて研究を始め、
在来品種を区分し、より良い品種の栽培が実施されるようになったそうです。
<お味は?>
古くから京料理や京菓子の材料に重宝されてきた丹波栗は、
大ぶりで締まった果肉、強い甘みと良い香りを持ちます。
糖質をはじめとして、ビタミン・ミネラルなどの成分が豊富です。
渋皮に含まれるタンニンには抗酸化作用が期待され、
渋皮つきで食べるのも良いとされます。
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