京野菜と京料理|すぐき菜
京野菜とは京都府が認定した野菜品目です。
1987年の開始以来、現在で41品目の野菜が認定されています。
<ルーツ>
すぐき菜は、京都市北区の上賀茂に伝承するかぶの一種です。
根は紡錘形で、重さは1kgほど。
起源はさだかではありませんが、その歴史は古いようで起源は桃山時代ともいわれます。
近世初期から宮中やお公家さん向けの贈答品・自家用などに
上賀茂神社の神官のお屋敷内で栽培し、加工されていたのが、
上賀茂地域の農家によって現在まで受け継がれてきたといわれます。
お漬物にしたときの、乳酸発酵の独特の酸味から「酸茎(すぐき)」と名付けられたそうです。
<お味は?>
葉にはしゃきっとした歯ごたえがあり、あっさりとしたかぶですが、
漬け物にするとまろやかな「すっぱさ」を味わえます。
年末年始、贈答用に珍重される京漬物「すぐき漬」は塩以外の調味料を使わず、
乳酸で発酵させます。
てんびん押しという特有の方法で漬け込まれたすぐきには、ラブレ乳酸菌が多く含まれます。
ラブレ乳酸菌は新陳代謝を良くし免疫力アップに働く特殊な乳酸菌で、
大腸ガンや直腸ガン・ウイルス感染予防等に効果のある
インターフェロンを作る能力を高めます。
また、肌にも良くすべすべの肌になる効果があるとされています。
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