京野菜と京料理|山科なす
京野菜とは京都府が認定した野菜品目です。
1987年の開始以来、現在で41品目の野菜が認定されています。
<ルーツ>
名前が示すように京都市山科区の特産です。
電球形で、サイズは手の平に納まるほど。
詳しい起源は不明ですが、近隣で作られていたなすで 風土に合った物が
山科なすの元になっているそうです。
旨味が多く、カリウムやリンなどミネラルを豊富に含んでいます。
昭和の初めまでは京都の茄子というと山科なすが主流でした。
ただ、皮が薄いため傷み易く変色も早いので現代の流通には不向きになり、
段々と少なくなって、今では栽培もわずかだそうです。
<お味は?>
皮が薄くて肉質が軟らか、しっかりした食感の山科なす。
煮物、焼きなす、漬物(ぬかみそ漬)にぴったりで、
この山科なすの美味しさが生きる、
京都の郷土料理「なすとにしんの煮き合わせ」は、
とろけるような味わいだそうです。
←back | next→