京都の世界遺産|天龍寺
古都京都の文化財は、京都市、宇治市、滋賀県大津市にある社寺、
城の総称で、現在は17件が世界文化遺産として登録されています。
天龍寺
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
臨済宗天龍寺派大本山の寺院。
後嵯峨天皇の亀山離宮があった土地に、足利尊氏が暦応2年(1339年)、
後醍醐天皇の霊を慰めるため創建した禅寺です。
初代住職は夢窓疎石です。彼らは自ら土を担いで造営に加担したと伝えられています。
壮大な規模と高い格式を誇る天龍寺は、
当時の面積が約950万平方メートル(現在の嵐電帷子ノ辻駅周辺にまで及ぶ広さ)で、
子院は150か寺を数えたといわれます。
その後何度も火災に遭い、創建時の建物は殆ど失われ、
江戸時代の文化12年(1815年)にも焼失、
極めつけには幕末の元治元年(1864年)の蛤御門の変で大打撃を受けました。
天竜寺の境内東端には勅使門・中門があり参道が西へ伸びており、
その両側に並ぶ塔頭、正面の法堂、奥の大方丈・小方丈・庫裏・
僧堂・多宝殿等はすべて明治時代後半以降に再建されたものです。
方丈裏にある庭園は、京都五山の第一位として栄え、
現在は史跡・特別名勝に指定されています。
嵐山と亀山を背景とした池泉回遊式庭園は、貴族文化と禅の趣のある手法が合わさり、
四季折々の美しさで私たちを楽しませてくれます。
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