京都の世界遺産|西本願寺
古都京都の文化財は、京都市、宇治市、滋賀県大津市にある社寺、
城の総称で、現在は17件が世界文化遺産として登録されています。
西本願寺
京都市下京区堀川通り花屋町下ル
西本願寺は、下京区にある浄土真宗本願寺派の本山の通称です。
正式名称は「本願寺」(通称・お西さん)で、
真宗大谷派の本山である「真宗本廟」(東本願寺)と区別するため、
両派の本山は、多くは通称で呼ばれています。
境内は「史跡」(国指定)でもあります。
親鸞聖人没後、娘の覚信尼が現在の知恩院付近に
廟を建て御影堂としたのが始まりとされ、
創建は文永9年(1272年)、現在の場所に移ったのは、
天正19年(1591年)とされています。
境内(史跡)に入ると、広々とした境内で重要文化財が迎えてくれます。
東西48メートル、南北62メートル、高さ29メートルの御影堂(大師堂)は、
中央に親鸞聖人の木像を、左右に本願寺歴代門主の御影を安置しています。
阿弥陀堂(本堂)は、東西42メートル、南北45メートル、高さ25メートルで
中央に阿弥陀如来の木像、左右にインド・中国・日本の念仏の祖師七師と、
聖徳太子の影像が安置されています。
他にも、能舞台として日本最古の北能舞台や唐門、
書院、黒書院などの国宝があります。
中でも、秀吉が建てた聚楽第の一部「飛雲閣」は、
金閣寺・銀閣寺と共に「京都三名閣」の一つです。
また大書院庭園は特別名勝・史跡に、滴翠園は名勝に指定されています。
これらの建造物は、華麗な桃山文化を現代に伝えてくれます。
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