京都の世界遺産|仁和寺
古都京都の文化財は、京都市、宇治市、滋賀県大津市にある社寺、
城の総称で、現在は17件が世界文化遺産として登録されています。
仁和寺
京都市右京区御室大内33
仁和寺は御室にある真言宗御室派の総本山です。
御室とは「皇室の住居」を意味します。
その歴史は仁和2年(886年)に、光孝天皇が国家の鎮護と仏法の興隆を図るために
「西山御願寺」の建立を発願したことから始まります。
志半ばで崩御した光孝天皇に代わって、次の宇多天皇が888年(仁和4)に完成させました。
お寺は、先帝の年号「仁和」を引き継いで「仁和寺」と呼ぶようになりました。
宇多法皇は仁和寺を出家後の住みかとしたことで、「御室御所」と称されました。
皇族が門跡でなくなった明治時代以降は「旧御室御所」と呼ばれました。
門跡寺院として格式が高く、古典「徒然草」「方丈記」などにも数多く登場しています。
また、桜の名所しても知られており、
境内(史跡)の背丈の低い桜は「御室桜」(名勝)として有名です。
重要文化財の朱塗りの中門をくぐると、御所の紫宸殿を移築した金堂(国宝)の他、
五重塔や観音堂(いずれも重要文化財)等が目に入ります。
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