京都の世界遺産|二条城
古都京都の文化財は、京都市、宇治市、滋賀県大津市にある社寺、
城の総称で、現在は17件が世界文化遺産として登録されています。
二条城
京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
二条城は、幕府の京都の拠点として、
徳川家康が慶長8年(1603年)に建てた京都の宿泊所です。
桃山時代様式の名残として、豊臣秀吉が残した文禄年間の建造物や、
家康が建てた慶長年間の建築、
家光が作らせた絵画と彫刻等が総合された平城です。
完成は寛永3年 (1626年)で、旧桂宮御殿を移した本丸(重要文化財)と
豪壮な二之丸御殿(国宝)から成っています。
本丸内部は狩野派の障壁画で飾られ、寛延3年 (1750年)に
落雷で焼失するまでは、5層の天守閣がそびえていました。
二の丸御殿は桃山時代を代表する建築で、
その豪奢な武家風書院造は、創建時の江戸幕府の権威を物語っています。
城内は史跡として指定され、小堀遠州の手による「二之丸庭園」は
池泉回遊式庭園で、特別名勝指定となっています。
また二条城は、家康と豊臣秀頼との会見場所でもあり、
幕末の慶応3年(1867年)には15代将軍慶喜が大政奉還を行った所でもあります。
徳川幕府の歴史だけでなく、
日本の歴史が移り変わった時代の様子を現代に伝えてくれます。
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